最近入手した1969年製のFender Deluxe Reverb、通称デラリバ。
69年といえば伝説のウッドストック・フェスティバルが開催された年で、ロック史上において非常に重要な年ですね(^^)
先日書いた記事↑↑では細かい所まで触れていなかったので、続編記事を書かせていただきます

フロントビュー。
Fenderのアンプは1967年に、それまで続いたブラックフェイスからシルバーフェイス(銀パネ)へ切り替わります。銀パネに変わった当初は、パネルに縦のブラックラインが入っていたり、グリルクロスの淵に金属枠が付いていたり(ドリップエッジ)するのですが、この個体はそのどちらも廃止された後の1969年製です。
ちなみにそれらは見た目の話なので音には関係ないですが、市場価格には反映されますねー。

内部に貼られたラベル。通称チューブチャート。
右上に書かれた「AB763」が63年7月の回路であることを表しています。つまりこのアンプは製造年こそ69年の銀パネですが、63年のブラックフェース期のプリ回路がまだそのまま使われているということを意味します(使われているコンデンサ等の部品は年式によって変化しますよ)。
続いて、コントロールパネルいきます!

まず左側のNORMALチャンネルから。
INPUT 1と2。そしてVOLUMEにTREBLEとBASSというシンプルなコントロールです。
こちらは後述のVIBRATOチャンネルよりもミドルに寄った甘く太いサウンドです。僕は今までBRIGHTスイッチが搭載されたFenderアンプ(Vibrolux Reverb、Bassman、Bandmaster、Showman)を所有してきましたが、こっちのNormalチャンネルの音はブライトスイッチをオフにしたようなキャラですね

続いて右側のVIBRATOチャンネル。
INPUT 1と2。そしてVOLUMEにTREBLEとBASSというノーマルチャンネル同様のコントロールに加え、REVERB、トレモロのSPEEDとINTENSITYです。
前述のノーマルチャンネルに比べてこちらのビブラートチャンネルは、BRIGHTスイッチをオンにしたようなハイが出てきます。もちろん好み次第ですが、僕の感覚では現代の音楽をやるならビブラートチャンネルのサウンドがデフォルトになるんじゃないかな?
リバーブはもう「スプリングリバーブと言えば」でイメージするまんまの残響音。
トレモロはそんなにエグく掛かる訳ではなく、常に浅くかけててもいんじゃないか(奥田民生さんのように)と思わせる音ですね!幸いトントンノイズなど一切無く、非常に良い状態です

細かいところですが、モデル名(ここではDELUXE REVERB)の後に「- AMP」の文字が付くのは、この時期までです。
続いてはバックビューです!

フットスイッチも一緒に写してみました(^^)
フットスイッチは、リバーブとトレモロのON/OFFを切り替えられます。
・・・あ、スピーカー交換後の写真の前にまずは純正スピーカーが載っている状態の写真を載せるべきでしたね。

これが純正スピーカー(OXFORD製)です。スピーカーデイトは1969年。
あと写真には撮っていないですが各トランス、チョークも全て1969年製を示すデイトが打たれていました。

記事冒頭に載せたリンク先にも書いていますが、このアンプを入手してから僕がJENSEN C12K(Kochラベル)に交換しました。純正スピーカーの紙っぽいザラっとしたサウンドより、C12Kによる実音感の強さとストレートさを優先させた結果です(^^)
C12Kの方が汎用性が高く、幅広く使える音になると思いますよ!(私感)
まぁ平たく言えばコッチの方が好みということですね(笑)

さっきよりちょっと「寄り」のバックビュー(笑)
さて気になるサウンドです(^^)
比較のため、まずはデラリバ購入前のメインアンプである67年製SHOWMANから。

↑これがSHOWMANです
SHOWMANは6L6パワー管が使用された約80ワット出力のアンプ。整流部は真空管ではなくソリッドなので、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますがツインリバーブからリバーブを抜いたような仕様です。そのためレンジが広くてバキーーン!と飛んでくるようなサウンドですね。
そしてSHOWMANはミドルつまみがある(Vibratoチャンネルのみ)ので、ミドルつまみの無いデラリバよりも音作りのバリエーションは多いです。

それと比べ デラリバは6V6パワー管使用の約20ワット。整流部はソリッドではなく真空管で、ちょっと古臭いと言うか SHOWMANのレンジを少し狭めたようなサウンドです。
これがまたエレキギターの美味しい帯域にちょうど集約したサウンドで、ここにデラリバが評価され、そして定番化した理由があるんだと僕は思います!
この双方の違いは、マーシャルでいうところの1959(100W)と1987(50W)、もしくは1959とJTM45の音の違いに似てるところがあるようにも感じますねー。
動画を載せておきます!
・・・ええ、わかっております。「フェンダーアンプといったらクリーンだろ!」とおっしゃりたいのですよね?わかっておりますが、しかし今はまだRATで歪ませた音しか撮っていないので、どうかお許しください(笑)
まぁまじめな話、僕のスタイルではクリーントーンより歪ませて弾くことの方が多いので、アンプで重要なのは歪みペダルとの相性だったりする訳です。だってFenderアンプですよ?クリーンは心配するまでもなく当然良いにきまってるじゃないですか(笑)
とは言いつつ、クリーンも撮ったらちゃんと載せるのでもう少々お待ちください ^m^


という訳で1969年製 Fender Deluxe Reverbでしたー。
いつものように、サウンドはちょいちょい撮って追加していくと思います!
※2024.6.19追記
クリーントーンも撮ったので、記事を書きました!
69年といえば伝説のウッドストック・フェスティバルが開催された年で、ロック史上において非常に重要な年ですね(^^)
先日書いた記事↑↑では細かい所まで触れていなかったので、続編記事を書かせていただきます


フロントビュー。
Fenderのアンプは1967年に、それまで続いたブラックフェイスからシルバーフェイス(銀パネ)へ切り替わります。銀パネに変わった当初は、パネルに縦のブラックラインが入っていたり、グリルクロスの淵に金属枠が付いていたり(ドリップエッジ)するのですが、この個体はそのどちらも廃止された後の1969年製です。
ちなみにそれらは見た目の話なので音には関係ないですが、市場価格には反映されますねー。

内部に貼られたラベル。通称チューブチャート。
右上に書かれた「AB763」が63年7月の回路であることを表しています。つまりこのアンプは製造年こそ69年の銀パネですが、63年のブラックフェース期のプリ回路がまだそのまま使われているということを意味します(使われているコンデンサ等の部品は年式によって変化しますよ)。
続いて、コントロールパネルいきます!

まず左側のNORMALチャンネルから。
INPUT 1と2。そしてVOLUMEにTREBLEとBASSというシンプルなコントロールです。
こちらは後述のVIBRATOチャンネルよりもミドルに寄った甘く太いサウンドです。僕は今までBRIGHTスイッチが搭載されたFenderアンプ(Vibrolux Reverb、Bassman、Bandmaster、Showman)を所有してきましたが、こっちのNormalチャンネルの音はブライトスイッチをオフにしたようなキャラですね


続いて右側のVIBRATOチャンネル。
INPUT 1と2。そしてVOLUMEにTREBLEとBASSというノーマルチャンネル同様のコントロールに加え、REVERB、トレモロのSPEEDとINTENSITYです。
前述のノーマルチャンネルに比べてこちらのビブラートチャンネルは、BRIGHTスイッチをオンにしたようなハイが出てきます。もちろん好み次第ですが、僕の感覚では現代の音楽をやるならビブラートチャンネルのサウンドがデフォルトになるんじゃないかな?
リバーブはもう「スプリングリバーブと言えば」でイメージするまんまの残響音。
トレモロはそんなにエグく掛かる訳ではなく、常に浅くかけててもいんじゃないか(奥田民生さんのように)と思わせる音ですね!幸いトントンノイズなど一切無く、非常に良い状態です


細かいところですが、モデル名(ここではDELUXE REVERB)の後に「- AMP」の文字が付くのは、この時期までです。
続いてはバックビューです!

フットスイッチも一緒に写してみました(^^)
フットスイッチは、リバーブとトレモロのON/OFFを切り替えられます。
・・・あ、スピーカー交換後の写真の前にまずは純正スピーカーが載っている状態の写真を載せるべきでしたね。

これが純正スピーカー(OXFORD製)です。スピーカーデイトは1969年。
あと写真には撮っていないですが各トランス、チョークも全て1969年製を示すデイトが打たれていました。

記事冒頭に載せたリンク先にも書いていますが、このアンプを入手してから僕がJENSEN C12K(Kochラベル)に交換しました。純正スピーカーの紙っぽいザラっとしたサウンドより、C12Kによる実音感の強さとストレートさを優先させた結果です(^^)
C12Kの方が汎用性が高く、幅広く使える音になると思いますよ!(私感)
まぁ平たく言えばコッチの方が好みということですね(笑)

さっきよりちょっと「寄り」のバックビュー(笑)
さて気になるサウンドです(^^)
比較のため、まずはデラリバ購入前のメインアンプである67年製SHOWMANから。

↑これがSHOWMANです
SHOWMANは6L6パワー管が使用された約80ワット出力のアンプ。整流部は真空管ではなくソリッドなので、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますがツインリバーブからリバーブを抜いたような仕様です。そのためレンジが広くてバキーーン!と飛んでくるようなサウンドですね。
そしてSHOWMANはミドルつまみがある(Vibratoチャンネルのみ)ので、ミドルつまみの無いデラリバよりも音作りのバリエーションは多いです。

それと比べ デラリバは6V6パワー管使用の約20ワット。整流部はソリッドではなく真空管で、ちょっと古臭いと言うか SHOWMANのレンジを少し狭めたようなサウンドです。
これがまたエレキギターの美味しい帯域にちょうど集約したサウンドで、ここにデラリバが評価され、そして定番化した理由があるんだと僕は思います!
この双方の違いは、マーシャルでいうところの1959(100W)と1987(50W)、もしくは1959とJTM45の音の違いに似てるところがあるようにも感じますねー。
動画を載せておきます!
69年製Fenderデラリバを手に入れても結局RATとディレイでいつも通りの音作りをしてしまうのであった。。。 pic.twitter.com/nF5GPfzUp9
— ジナパパ (@zinapapa_guitar) May 31, 2024
デラリバ × RAT
— ジナパパ (@zinapapa_guitar) June 5, 2024
いいですねぇこういう古臭い歪み😍 pic.twitter.com/zLWc4Kgtnj
・・・ええ、わかっております。「フェンダーアンプといったらクリーンだろ!」とおっしゃりたいのですよね?わかっておりますが、しかし今はまだRATで歪ませた音しか撮っていないので、どうかお許しください(笑)
まぁまじめな話、僕のスタイルではクリーントーンより歪ませて弾くことの方が多いので、アンプで重要なのは歪みペダルとの相性だったりする訳です。だってFenderアンプですよ?クリーンは心配するまでもなく当然良いにきまってるじゃないですか(笑)
とは言いつつ、クリーンも撮ったらちゃんと載せるのでもう少々お待ちください ^m^


という訳で1969年製 Fender Deluxe Reverbでしたー。
いつものように、サウンドはちょいちょい撮って追加していくと思います!
※2024.6.19追記
クリーントーンも撮ったので、記事を書きました!
コメント
コメント一覧 (2)
年式にもよるとは思いますが、Volume1〜2の変化がすごく大きい印象です。
コンパクトなボードと合わせて持ち運びが便利そうです。
こちらではお久しぶりです!
僕は記事に書きましたように過去何台かビンテージフェンダーアンプを
所有しましたが、たしかにボリュームのカーブが急に上がる個体もあれば
すごくスムーズな個体もありましたので、きっとポットの質や個体差も
あるかと思います(^^)