
JUN TONE PICKUPさんからサンプルを送っていただきましたF/G double coilという、ポールピースが磁石(アルニコロッド)でできたハムバッカー。
ピックアップ自体の説明と、ギターに載せるまでを書いた記事はコチラです
↓↓↓

1964年製、KAPAのchallengerというUSAビザールギターに搭載してみました


このギターの生鳴りは「That'sビザール」という感じ(笑)。ピックアップのレビューをするならもっとオーソドックスでクセの無いギターで試すべきだと思ったのですが、JUN TONEさんから「KAPAの2ハム化は魅力的なアプローチで夢が広がるので、ぜひKAPAで試していただきたい」というお言葉を頂戴しまして、まずはこのギターに載せてみたという訳です(^^)
まずはフロントに載せたタイプ1から!

こちらは直流抵抗約6.8kで、ポールピースはアルニコ5のロッドマグネットだそうです。
「シングルコイラーも使いたくなるハムバッカー」が僕のテーマなのでそういう視点でのレビューになってしまいますが、面白いことにピックアップ自体の高さ調整次第で、あるポイントを境にシングルコイルっぽくもなりハムバッカーっぽくもなりという感じです!全体的な高さもさることながら、6弦側と1弦側の高さのバランスによって「プレーン弦はシングルコイルっぽいけど、巻き弦はハムバッカーっぽい」みたいな感じにもなり、この辺りは調整し甲斐がありつつもなかなかシビアで難しくもあります。
そもそもこのピックアップは普通のハムバッカーやシングルコイルとは違う物を求めている人へアプローチする商品だと思いますので、そういう意味ではただポンと載せただけで完結するようなピックアップじゃない気がしますね。実際に僕も、搭載1日目にはスイートスポットを見つけられず、日を改めて耳をリセットしてから高さ調整をもっと詰めた結果「これだ!」というポイントに辿り着けました

続いてリアに載せたタイプ2です。

こちらは直流抵抗約11.7kで、ポールピースはアルニコ5のロッドマグネットだそうです。
直流抵抗値が高いこともあってか、タイプ1よりもハムバッカー味が強いですね。ただ、我が家のGRECOレスポールモデルと何度も持ち替えて比較すると、ミッドのホットさやジャジーなポクポク感が少ないです。低音も “ 弱い ” というんじゃなく “ スッキリ ” していますね。あと、普通のハムバッカーって歪ませた時に「ジャ行」のエッジがすごく出てくるのが特徴だと思う(主観)んですが、その点このピックアップは高音のピークがシングルコイルっぽいクリン

とは言え、どちらのモデルもJUN TONEさん的には「シングルコイルの音を追求しまくったハムバッカー」という物ではないらしいので、「どれだけシングルコイルの音に肉薄してるか」という観点だけじゃなく、「これはこれ」とニュートラルな気持ちで音を聴いた方が、どういう方向で活きるピックアップなのかが見えてくると思います!!
・・・とウンチクを並べましたが、動画を撮ったので見てみてください!
これはフロントとリアのMIXで弾いてみました。Jun Tone PickupsさんのF/G double coilというピックアップ、ニッチな仕様かもだけどかなり気に入りました!✨
— ジナパパ (@zinapapa_guitar) November 16, 2023
ちなみに歪みは何かと話題のRATで…笑 pic.twitter.com/CZZ6Vo86ln
低音弦がブーミーにならずしっかりキレがありますよね!シングルっぽさという意味では、低音弦のストロー感やゲロゲロ感が出ればもっとシングルっぽくなりそうで、JUN TONEさんもそこはバリエーション違いのモデルとして今後追及してみたいとおっしゃっていました。
が、それはそれとして現状でこの音はめちゃくちゃ好きです!

正直、帯域云々とかはわからないですが、純然たるハムバッカーではないしシングルコイルでもない。とは言えP90でもクニフェでもない。みたいな絶妙で独特な線を突いてくるピックアップだと感じました!!
今のところまだ歪ませての動画しか撮っていないので、クリーンでも撮ったら追記します(^^)

JUN TONE PICKUPS F/G double coilピックアップとはまだまだ付き合いが浅く、日を追うごとにどんどん新たな気付きがあると思うので、その都度追記していきたいと思います!
JUN TONEさん、この度は貴重な発売前のピックアップを試させていただき、本当にありがとうございました!!

コメント