スタジオではマーシャルのJCM2000を好んで使っていた時期がありました。
3チャンネルのTSLはちょっと複雑で敬遠しちゃいましたけど、2チャンネルのDSLは僕的にとても扱いやすかったのです。

欲しいなーと思っていたんですが、でも大抵どこのスタジオでも置いてるのでわざわざ自分で買う必要はないかと思い、所有したことはありませんでした。

それから10数年。。。
まさかの税込27000円でJCM2000 DSL100と出会ってしまいました。。。
値札の写真ブレちゃってますけど「使用感あり」という記載だけで動作に問題があるような旨は書かれていません。汚れてるというだけで値段が爆下がりするとこがさすがのセカストクオリティ
てか、この後の写真でもおわかりいただけるように「かなり」ってほどの使用感もありません。

という訳で、、、
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ゲットしてきました(^^)
中にも埃が積もってたので清掃にちょっと手間かかりましたが、リサイクルショップ巡りで買ってくる物はどれも大抵まず「磨き」から始まるので、結局いつもと同じことです(笑)


音もバッチリ出ました(^^)
夜遅かったのでアンプはめちゃくちゃ小音量で、録音レベルを無理やり上げて撮りました(汗)
それでもそれなりにいい音が出るのがJCM2000の良いところ。
まぁ、プリ部でほぼ音を作り込んでしまってパワーアンプは音量調整に徹する、的な設計が良くも悪くもこの時代以降の主な設計になりますよねー。
なので扱いやすさはピカイチです


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ちなみに、写真には撮ってないですが背面パネルに冷却ファンが2個増設されていました。これは、お店に置いてる時点で網目から中を覗いたらファンが見えたのでわかっていました(^^)
それとシリアルから2005年製であることも購入の決め手でしたね。2003年以前はいろいろ問題抱えてるとよく言われるアンプですからね。。

ファンは動作音もあまり気にならなくて、いい感じでした!


しっかし、フェンダーのヘッドと比べるとデカいですよね。。
今や寝室の片隅にしか機材スペースを持ってない僕にとっては、こんなのを何台も並べていた時代があったことが信じられないです(笑)


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冒頭に書きましたようにスタジオでJCM2000をよく使っていた頃は、クラシックゲインチャンネルを軽くクランチさせて そこにTUBE SCREAMERなどでゲインブーストさせるのが好きでした。JMPサウンドと表現されることもあるように、1959や1987を連想させるビンテージマーシャルのクランチ〜オーバードライブっぽいっちゃぽいんですよね。なのでそこを基準にして、クリーンが欲しければギターのボリュームを下げ、もっとゲインが欲しければ歪みペダルで補う、みたいな。


そんな使い方を以前はしていたんですが、今回所有してみてじっくり家で向き合ってみるとウルトラゲインチャンネルの歪みもとても扱いやすいですね!
このアンプのクリスタルクリーンは、表情が薄くてさもすれば冷淡な印象にもなりやすい音なのですが、そのままでゲインが上がると固すぎたり鋭すぎるディストーションになりそうなところをしっかりローやローミッドを補ってふくよかなドライブサウンドにしてくれるという、理に適ったチューニングが施されていると思います!

そんなクリーンからディストーションまでのキャラを活かせないかと考えて撮ったのが、
以下の動画です!
多チャンネルどころか数百台分のアンプを積んでるようなデジタルモデリングアンプが主流の昨今では「何をいまさら」って感じですが、これ1台でクリーンからディストーションまで鳴らせるアンプはほんと便利ですね(笑)
センドリターンにディレイだけ繋いでおけば完結するのでは?と思わせてくれる懐の深さ。
JCM2000という冠名は無いですが今もなお「DSLシリーズ」として製造販売され続けているのも納得のサウンドと使い心地です(^^)


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ここ数年はすっかりFenderアンプユーザーになっていた(ライブでは毎回Marshallですけどね!)のですが、やっぱりマーシャルにはマーシャルの良さが、そしてフェンダーにはフェンダーの良さがあって、どっちが良いとかどっちが優れてるなんてとても言えないですね!(^^)


そして余談ですが、、、
27000円のアンプを買ったあとに競馬で27000円儲かるという奇跡 ^m^