少し前にとある知り合いのプロギタリストさんからフェンダーのバンドマスターヘッドを譲っていただくお話があったのですが、直前になって不具合が出てしまってそのお話は流れてしまいました。しかしそのギタリストさんがバンドマスターで奏でる音がめちゃくちゃ好きなのでどうしても忘れられず、譲っていただく予定だったのと同じ1968年のBandmasterをゲットしました!
(もちろん同じ機材を使ったところで僕は腕がまったく伴わないので、そのプロギタリストさんと同じ音が出るとは思っておりません
)

フロントグリルの淵にアルミの枠(ドリップエッジ)があるところが、まだシルバーフェイスに変わって間もない時期の個体であることを表しています。重さは13キロ台と可搬性も文句なし!

BLACKLINE(コントロールを仕切る縦に入った黒い線)がある個体です。

NORMALチャンネル側のコントロール。
VOLUME、TREBLE、BASS、そしてブライトスイッチとシンプルです。

VIBRATOチャンネル側のコントロール。
ノーマルチャンネルと同じコントロールに加え、トレモロ用のSPEEDとINTENSITY。
ちなみにバンドマスターにはリバーブは搭載されていませんので、リバーブタンクはもちろん、リバーブをドライブする真空管やリバーブトランスもありません。

中に貼られたチューブチャート。
ちょうど破れてしまってますが、AB763の回路(1963年7月の回路)です。
シルバーフェイスに変わったばかりで、回路はまだブラックフェイスのままですね
でも噂によると当時のフェンダー社は回路が変わった後も古いチューブチャートを貼り続けてた時期があるらしいので、この辺は100%信用しない方がいいかもです(苦笑)

シャーシを取り出してみました!
バンドマスターは前述のようにリバーブが無く、あと整流部が真空管では無くソリッドです。
なので、僕が所有している同社のVibrolux Reverbよりかなりスッキリしてます。
トランスは1966年と1967年のデイトの物が混在していました。
中身です。


この時期のは、BLUE MOLDED(青いコンデンサ)が目に留まりますよねー。
シャーシ内に押印された7桁の数字の語尾2桁が1968年であることを表しています。
このバンドマスターと、あとコチラで紹介しました1970年のFender ヴァイブロラックスリバーブは、共に入手後にVinetoneさんにオーバーホールしていただき、完璧な状態です!
Vinetoneさん、いつもありがとうございます!
盆栽としての所有ならいざ知らず、実用するならなおさらですね!
バンドマスターの素のクリーンはまだ録ってないんですが(汗)、歪みエフェクターで歪ませた音は先に撮ってあるので載せておきます!

バイブロラックスリバーブと比べると、バンドマスターはやはりリバーブが無いことと整流部がソリッドであることが影響してか、よりストレートで音が速い印象です。同じ歪みを使ってもバイブロラックスはブルース、バンドマスターはロックに合いそうなドライブが出てくる、といった感じですね(^^)
とは言え、つまみのセッティング次第でどっちがどっちか区別つかないようなソックリな音も作れました!なので、リバーブは要らないしキャビはスタジオやライブハウスのを借りるっていう時はバンドマスターのヘッドだけを持って行く、という選択もアリですねー
という訳で、1968年Fender Band Masterヘッドの紹介でした。
銀パネのバンドマスターは相場も落ち着いてますし出てきたら狙い目だと思います!

(もちろん同じ機材を使ったところで僕は腕がまったく伴わないので、そのプロギタリストさんと同じ音が出るとは思っておりません


フロントグリルの淵にアルミの枠(ドリップエッジ)があるところが、まだシルバーフェイスに変わって間もない時期の個体であることを表しています。重さは13キロ台と可搬性も文句なし!

BLACKLINE(コントロールを仕切る縦に入った黒い線)がある個体です。

NORMALチャンネル側のコントロール。
VOLUME、TREBLE、BASS、そしてブライトスイッチとシンプルです。

VIBRATOチャンネル側のコントロール。
ノーマルチャンネルと同じコントロールに加え、トレモロ用のSPEEDとINTENSITY。
ちなみにバンドマスターにはリバーブは搭載されていませんので、リバーブタンクはもちろん、リバーブをドライブする真空管やリバーブトランスもありません。

中に貼られたチューブチャート。
ちょうど破れてしまってますが、AB763の回路(1963年7月の回路)です。
シルバーフェイスに変わったばかりで、回路はまだブラックフェイスのままですね

でも噂によると当時のフェンダー社は回路が変わった後も古いチューブチャートを貼り続けてた時期があるらしいので、この辺は100%信用しない方がいいかもです(苦笑)

シャーシを取り出してみました!
バンドマスターは前述のようにリバーブが無く、あと整流部が真空管では無くソリッドです。
なので、僕が所有している同社のVibrolux Reverbよりかなりスッキリしてます。
トランスは1966年と1967年のデイトの物が混在していました。
中身です。


この時期のは、BLUE MOLDED(青いコンデンサ)が目に留まりますよねー。
シャーシ内に押印された7桁の数字の語尾2桁が1968年であることを表しています。
このバンドマスターと、あとコチラで紹介しました1970年のFender ヴァイブロラックスリバーブは、共に入手後にVinetoneさんにオーバーホールしていただき、完璧な状態です!
Vinetoneさん、いつもありがとうございます!
ビンテージ機材ってそれが新品だった頃のサウンドを僕らは聴いていないわけですから、入手した状態のサウンドを「こういうもんだ」と思ってしまいがちですよね。でもしっかりメンテしていただくと「おお、これが本来のサウンドだったのか!」と気付かされることもあります。やっぱりしっかりお金をかけてやることが、ビンテージ機材の「今の所有者」としての責任だとも感じるわけです(^^)ジナパパ@zinapapa_guitar
68年バンドマスターと70年ヴァイブロラックスリバーブをオーバーホールして頂きました!ビンテージ機材を所有することはすなわち維持費を厭わないこと👍 https://t.co/fzJGViAfkk
2021/06/03 22:14:35
盆栽としての所有ならいざ知らず、実用するならなおさらですね!
バンドマスターの素のクリーンはまだ録ってないんですが(汗)、歪みエフェクターで歪ませた音は先に撮ってあるので載せておきます!
最近愛用しまくりの、フォトジェニックのレスポールコピーです^m^ジナパパ@zinapapa_guitar
暴風雨の音が凄い日は、アンプのボリュームを上げるチャンス!笑 https://t.co/iRWAvmY6Ud
2021/06/04 10:39:37

バイブロラックスリバーブと比べると、バンドマスターはやはりリバーブが無いことと整流部がソリッドであることが影響してか、よりストレートで音が速い印象です。同じ歪みを使ってもバイブロラックスはブルース、バンドマスターはロックに合いそうなドライブが出てくる、といった感じですね(^^)
とは言え、つまみのセッティング次第でどっちがどっちか区別つかないようなソックリな音も作れました!なので、リバーブは要らないしキャビはスタジオやライブハウスのを借りるっていう時はバンドマスターのヘッドだけを持って行く、という選択もアリですねー

という訳で、1968年Fender Band Masterヘッドの紹介でした。
銀パネのバンドマスターは相場も落ち着いてますし出てきたら狙い目だと思います!

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