先日のフォトジェニックのレスポールモデルと一緒に、実はこんな物も買っていました^m^
IMG_9415
グヤトーンの真空管アンプ。リバーブカスタム GA-1100RCです!
ルックスでお察しの通り、Fenderのツインリバーブあたりを模したモデルとのこと。
ツインリバーブとは違ってトレモロは付いてないですけどね。

リバーブカスタムは年式ごとに仕様変更しているみたいで、僕が買ったこの80年代初期の物はプリント基板に移行してからの物だそうです。
486546454546456
「ICやトランジスタを全く使用しない完全真空管アンプ」という文言に萌えます(笑)
80年代初期で定価168,000円もしてたんですねー!

「可搬性を一番重視」「小型軽量こそ正義」とかいつも言っておきながら27.4kgですよ(^_^;)
いつものように「ネオジムスピーカーに交換したら軽くなるでしょう」なんて安易に考えてみるわけです。


IMG_9255
純正スピーカー(SP-306)を1つ外して体重計で測ってみると・・・なんと4.6kg!!
予想外に重かったです・・・2発合わせたら9.2kgですか。。。

でもこれは言いかえれば「軽いスピーカーに交換すればかなり減量できる」ってこと
例えばCelestionのNeo Creamback(ネオジム)なら2発で3.8kgなので、一気に5.4kgもの減量となります。つまり27.4kgだったアンプが22.0kgに!!
・・・ってそれでも決して軽くは無いですけどね
まぁ100w級の真空管アンプ買っておいて「重い」と愚痴るのも筋違いも甚だしいですね(笑)


では各部を見ていきましょう!
IMG_9416
左チャンネルはボリュームと3バンドEQ。そしてブライトスイッチです。
インプットはHIとLOWになってて、聴感上は音量が結構変わります。
僕の印象だと右チャンネルに比べて左チャンネルの方がサウンドが少々ミドル寄りというか、キラっとした成分が少し控え気味な印象です。


IMG_9417
右チャンネルは基本的に左チャンネル+リバーブなのですが、前述のようにこっちの右チャンネルの方が音が抜けてくる感があるので、僕は基本いつも右チャンネルに挿してます。
そのリバーブは、
IMG_9422
アキュトロニクスのMade in USAのリバーブタンクによるもので、思ったほどピチョンピチョン感は強くないです。もしかしたら70年代以前のリバーブカスタムはもっとピチョピチョ系を狙ってたかもしれませんよね、時代的に。ベンチャーズの来日ライブの際にはグヤトーンのアンプを使ってたみたいですしね(^^)


裏面。
IMG_9419
センドリターンやラインアウトなどの気の利いた装備は無いです。


IMG_9421
もっと古いリバーブカスタムにはアルニコスピーカーが載っていたようなのですが、こちらにはセラミックマグネットのスピーカーが奢られています。
家に有るセレッション アルニコブルー、クリームバックG12H-75、Seventy80を繋いで鳴らし比べてみたところ、このSP-306というスピーカーは「ザ行」「ジャ行」の音が控え目で、ハイミッドのカーーンと耳にくる帯域がちょっと目立つ傾向にありました。
僕個人の好みとしては、やっぱりセレッションのNeo Creambackに交換すると軽量化できるだけじゃなくサウンド的にも良い方向にいきそうな予感がします(^^)


IMG_9423
真空管は、6L6GCが4本、12AX7が3本、12AT7が2本です。
さすが100w級の真空管アンプだけあって超デカい電源トランスが載ってます!


最後に音についてですが、
IMG_9225
ハイからローまで万遍なく鳴ってくれるようなレンジの広いサウンドが非常にいいです!
歪みペダルも我が家のを一通り繋いで鳴らしてみましたがどれも一定水準以上の音を出してくれて、チューブスクリーマーなんか特に「あ、きたこれ」という感じ(笑)
100wなので歪み始めのギュムっとしたコンプ感が出てくるまで家で音量を上げることはできませんが、どクリーンはとても素直にキラキラっと鳴る印象ですね。

ちなみに隣に写ってます62年製のFender Princetonは6G2の回路がやはりブラウン期特有の落ち着き感を色濃く持っていて、ロックやポップスから歌謡曲や演歌まで演る僕みたいな人間にとっては万能で何でもござれなアンプでは無いです。Marshallを使うライブを想定した音作りをするにもキャラがだいぶ違うし、ペダルチェックに使うようなリファレンスアンプでも無いです。アンプ直結でいなたいブルースなんか弾くには最高すぎるアンプなんですけど、僕がライブでサポートしているジャンルでの実用性を考えると懐はかなり狭いですね。

そういう意味では僕にとって、
プリンストンは趣味のアンプ。リバーブカスタムは実用のアンプ。
と言う棲み分けになりますかねー(^^)
最近はギターや機材買うにもまずライブを想定して選ぶようになりました。実際にライブで使うかどうかはさておき、家でライブを想定した音作りをするリファレンスアンプという意味でも。
衝動買いとなると話は別ですがww


という訳でグヤトーン リバーブカスタムの紹介でした!
重量以外はサウンドもめちゃくちゃ気に入って、現在の中古市場相場もそんなに高くないアンプですが非常にいい買い物でした!