2020年のマイニューギアもそろそろ大詰めの時期ですねー(笑)
みなさん、今年もいい機材を入手されましたか?

僕は(狙った訳ではないんですが)FenderストラトとGibson ES-330が共に1962年なので、
漠然と「アンプも1962年のが欲しいなー」と思っていました。
ギターにしても機材にしてもそうですけど、欲しい物を無条件に物色してるとほんと際限が無いので、ある程度の条件を設定することは重要です(笑)

ただ、62年のアンプなんて高いのばかりなのでかなり限られます。
そんな時に出会ったのがコレ
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1962年製フェンダー プリンストン アンプです
ブラウンフェイスと呼ばれる年式の物ですね!
グリルクロスはビリビリですけど(笑)、他は結構キレイな状態。

しかしノイズがデカいので保証なしの現状渡しということでした。
ノイズのデカさって文章だけでは曖昧ですよね。
言われてみれば正常よりはデカいかも?っていうレベルから、ギターの音をかき消してしまうくらいの爆音ノイズまで。。。

・・・まぁ結果から言うと、前者を期待してたけど後者でした
僕2階でギター弾いてるんですが、1階まで振動が伝わるほどのブーンという重低音ノイズ…。
最悪の状態を想定した金額(相場の半値強くらいかな)で納得して買ってるし修理は前提だったんですけど、心のどこかでちょっとは期待してただけにガッカリ感は否めないです(^_^;)


では、鳴らせないという現実から一旦逃避して、儀式(ご開帳)を行ないます!
(どうせ見ても何もわからないんですが
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プリンストンは、スピーカーは10インチが1発です。
このスピーカーはラベルの類は貼られていないんですが、V10LXC1という型番、そして最初の3桁の数字「328」はUTAH社のファクトリーコードなので、UTAHのV10LXC1というスピーカーだということがわかります
次の数字「4」が製造年を示すらしいのですが、それが「64年」なのか「74年」なのかは定かでは無く、その他のいろんな背景から紐解いて判断するしかないそうです。


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チューブチャート。
LHのスタンプが押印されているので62年8月ということがわかります。
つまり前述のスピーカーは64年にしろ74年にしろ、アンプ本体と年がズレてるので純正品ではなく交換された物であろうことがわかりましたね。


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プリンストンはスピーカーを12インチ化する改造が結構メジャーだったりするらしい(クリス・ステイプルトンも12インチ化した62年製プリンストンを愛用してそれが後にシグネーチャーモデルとして発売されましたね)んですが、12インチ化してもエンクロージャーはこのまま流用できるんですかねー??


ちんぷんかんぷんですが、シャーシの中も見てみましょう。
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どれが純正でどれが交換されてるとか、そういうことは全くわかりません・・・
ちなみに僕は、くたびれた音で鳴らしてまでオリジナルパーツに固執するタイプじゃないので、音が良くなる(本領を発揮してくれる)ならビンテージ機材でもパーツ交換しちゃう派です


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・・・ん?

おやおや??

これは・・・


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足が1か所 繋がっていないのを見つけてしまいました
怖い怖い。。。

でも待てよ。
あわよくば、これをしっかり繋げばノイズも消えるんじゃないか?
という淡い期待を胸にハンダ付けしましたら、、、

直りました\(^o^)/

僕みたいな回路の知識がほとんど無い人間でもわかりやすいくらいの不良で良かったです
忌々しい爆音の重低音ノイズはバッチリ消えて、しっかり使えるアンプになりました!
ただ他にも気付けない不具合はあるかもしれないので、ビンテージアンプだし一度しっかりメンテしていただくべきでしょうね!


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入力は2つあり、左の「1」の方が少し音が大きいです。
コントロールは、VOLUMETONE


そして、
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トレモロのSPEEDとINTENSITYです(写真、見切れてますが…)。
SPEEDが揺れの速さ、そしてINTENSITYが揺れの深さです。
このトレモロがまためちゃくちゃ気持ちいいのです

予断ですが、後に発売されるプリンストンリバーブのようなリバーブは、このプリンストンには内蔵されていません。ボリューム、トーン、トレモロと非常にシンプルなアンプですね(^^)


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スピーカーケーブルは交換されているのがわかります。
トレモロをオンオフするフットスイッチを繋ぐ端子があります。
この時代はフットスイッチを繋いでいなくても前述したフロントパネルのツマミでトレモロを使えますが、ブラックフェイス期になってからはフットスイッチを繋げないとトレモロをオンにできない仕様になるそうです。


さて、サウンドですが第一印象まず「いなたい」ですね!(笑)
レンジが狭いサウンドなのはスピーカーが10インチである影響も大きいのですが、やはりよく言われるような「Tweed期よりは明るいけどブラックフェイス期ほどハイは出ない」という表現はナルホドと思います。ミドルに集約した音ですね(^^)

もちろんTONEツマミを上げればハイは出せるんですが、ベースのEQが無いので低音と高音のバランスが崩れがちですね〜。
ためしに外部12インチスピーカーを繋いで鳴らしてみましたら、たしかにバランスが良くて聴き馴染んだサウンドにはなるんですけど、そこに面白味を感じるか?はたしてプリンストンのキャラクタを活かせてるか?というと、なんだか違う気がします。

ちなみにコチラが、晴れて音が出るようになった一発目の音を録っていたものです↓↓↓


ギターはES-330。オーバードライブペダルで軽くブーストしています。

こういうキャラと思ってそれを活かす音作りをすると、不思議なものでどんどんその魅力にハマってしまう素敵なアンプです!

家にあったJensenのP10Rという10インチのアルニコスピーカー(Fenderアンプのリプレース用として定番ですね)も鳴らしてみたのですが、最初はブライトさが増していい感じに思ったんですけど 聴けば聴くほどに全体的にスッキリし過ぎてしまうように感じたので、結局 現状では最初から載っていたUTAHのスピーカーが一番好きです(^^)
まぁこの辺は好みによりけりですね。


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という訳で、1962年製ブラウンフェイスのFENDER PRINCETON AMPの紹介でした!
この いなたいキャラがバンドに混ざるとどうなるか非常に興味深いですね〜。
正直、現場で使うならもっと扱いやすいアンプ(音的にも仕様的にも)が山ほどあると思いますが、いつか家でこういうアンプを静かに爪弾く年齢になった暁にはすごく重宝しそうなアンプです