去年、大阪でピックアップを製作されているJUNTONE様のST 60’s というストラト用ピックアップセットをモニターさせていただきました。
その時の記事はコチラです。

そのピックアップの詳細は上のリンク先をご参照いただくとして・・・その際に「ジナパパさんのお好みのピックアップを作ってみせますので3か月程お時間をください!」と言ってくださっていたJUNTONE様ですが、そのお言葉通りに先月ピックアップを完成させてくださいました!

ピッタリ3カ月と有言実行のJUNTONE様に感動(T_T)
本当にありがとうございます!!
JUNTONE様とは結構やりとりさせていただくんですけど、お人柄も本当に素晴らしいかたなんですよ。あまり褒めすぎて逆に胡散臭く聞こえたらいけないので程々にしときますが(笑)
でも実際、ハンドメイドのギターや機材を買う時その製作者様のお人柄って結構皆さんも気になったりしませんか?(^^)


IMG_9144
前出のツイッターにも書いてますように、ワインダーを使わない完全手巻きで、ポールピースやボビン間隔も1から再設計して作ってくださったスペシャル仕様だそうです!もうその文章から凄みが伝わってくるようですね ^m^

ただ、送っていただいたちょうどその頃僕はライブの練習でいっぱいいっぱいだったので、実際にギターに載せるまでお時間を頂戴してしまい、つい先日やっとKanjiのストラトに載せることができたのであります。

せっかく試すなら大音量で、とスタジオでの交換作業。
昨年 ST 60'sの交換&試奏の際にも立ち会ってくれていたギタ友デリさんが今回もご一緒でした。一緒に音を聴いてくれていた人のご意見は絶対参考になるはずですから


IMG_0100
IMG_0103
Kanjiのストラトモデルに搭載!!

昨年ST 60'sというPUを試させていただいた時は、比較対象のPUがSuhr MLだったせいもかなり大きいとは思いますが僕の好みとしては正直ちょっと音が固めかな?という感じもあったんです。しかし今回のPUは「これぞ良いストラトの音だよね」というブライトさや芯の太さをしっかり維持した上でも非常に弾きやすい “ マケてくれるPU ” という印象です!ストレートに音が耳に飛んでくる印象だったST 60'sよりも今回のPUの方がエアー感もあります!
アルニコマグネットらしい柔らかさもしっかり感じますね。

誤解を恐れずに言うなら、ピックアップって弾き心地としてはハムバッカー寄りにチューンすればマケてくれるPUになる傾向はあると思うんです。ただそれは同時にシングルコイルの良さを犠牲にしてしまう訳ですので非常に難しいと思うんですよね。そのバランスをこのPUは高次元で融合しているのが本当に素晴らしいと思いました!!

っていう内容をJUNTONEさんにお伝えしたところ「ターン数を増やし大きく面取りをとったよくあるハイパワーPUではジナパパさんに絶対バレてしまうと思ったので、今回も攻めた仕様で製作しました。イメージしていたサウンドをそのまま感じ取っていただけて嬉しいです」という、僕も嬉しくなっちゃうようなお返事を頂戴しました(^^)


IMG_0188
ミドルPUの明瞭なキャラが立っていて、カッティング等に最適でさらにハーフトーンにした時に音が引っ込まないのはST 60'sから一貫して共通する特徴ですね(^^)
あとリアは歪ませた時の噛みつくようなバイト感がすごく気持ち良くて、クリーン〜クランチに留まらず強めに歪ませる音作りも積極的に行ないたくなるピックアップです

遠鳴り感というか、スモーキーというか、そういうキャラではないと思うんです。
イメージするところのスラブボードのストラトのようなサウンドよりかは、もっとブライトだけどそのブライトさの中にも1本太い鉄の芯が入っているようなサウンド。そんなイメージですね!
前出のツイッターにもチラっと書きましたが、キーボードが2人いるバンドでもギターサウンドが抜けてくると容易に想像できるような音ですね
それは当然、ミドルもしっかり存在することに由来します\(^o^)/

去年試させていただいたST 60'sというピックアップも大まかに言うと同じ方向を向いているPUではあると思いますので、こういう感じの音が好きそう!とか、今のストラトにもう少し明瞭さやハッキリとした輪郭が欲しい!という方はST 60'sの方を試してみるのも良いかもしれませんね!


IMG_9145
という訳でJUNTONE様に作っていただいたオリジナルPUのご紹介でした!
前回のST 60'sに引き続き、大変貴重な機会を与えてくださり本当にありがとうございました!!
最後に改めてJUNTONE様のサイトのリンクを貼らせていただきます。
JUNTONE ←←← クリック