僕がvinetoneさんに原案を持ち込み、作っていただいたパワードアッテネーター
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詳細などについては、コチラをご参照いただくとして、簡単に言いますと、

・大出力でマスターボリューム無しのアンプの音量を下げることができる!
・小出力のアンプの音量を100ワットまで増幅できる!
・エフェクトループがついている!!

という優れもの。
ここにあとひとつ、パワードじゃない普通のアッテネーターを繋いだ時と同じようなハイ上がりの音にしたい!という希望がふつふつと。。。

vinetoneの普通のアッテネーターは、小音量にしてもハイがしっかり残る(しっかり聴こえる)というチューニングになってます。小音量になると高音が聞き取りにくいという人間の耳の特性を考えれば、高音に関しては少々わざとらしいくらい出てた方が小音量にした時にはバランスがとれるんです(私感)。
その点パワードアッテネーターはあまりに原音に忠実なので、小音量に絞った時には高音がちょっと物足りなく “ 聴こえてしまう ” のです。
そこを普通のアッテネーター寄りのハイ上がりのチューニングにしたい、というのが僕の希望。



その実現のため、僕はまず自分で簡単にできることとしてパワードアッテネーターのエフェクトループにグライコを繋いでみました
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フェーダーをこれくらいにすると、かなり普通のアッテネーターのサウンドに似ました!!
この写真とグライコ現物をvinetoneさんに送り、「これを繋いだ時の音にチューニングしてください!」と発注させていただきました。

「このグライコの回路を内蔵してください」的な安易な考えだったんですが、実際は組み込むと発振やノイズの問題が出たりしてそう簡単ではないそうです。
無知って怖いですね スミマセン。。


しかし、さすがvinetoneさん!!
ついに完成のご一報をいただきました\(^o^)/
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背面に増設されたツマミ。
これこそが新設されたハイの調整ツマミです!!


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まずは、ピンクのグラフをご覧ください。
これは、某アンプに普通のアッテネーターを使用した際の特性を表したグラフです。
つまりこれが僕の目指す音。

続いて青色のグラフ
これは、某アンプにパワードアッテネーターを繋ぎ、前述のグライコをエフェクトループに繋いだ時の特性を表したグラフです。
6khzあたりまでは普通のアッテネーターを繋いだ時のピンクのグラフにかなり似ているのがわかりますね!僕の耳も捨てたもんじゃないです(笑)。
ただこれより上は、グライコじゃ賄いきれません。

さぁ、ここからがvinetoneさんに新設していただいたハイ調整ツマミですよ。

水色のグラフが、ハイ調整ツマミ12時の位置です。
前述のグライコ接続時よりもさらに普通のアッテネーターの特性に近くなってます!!
10khzあたりまでほぼ一致!!

そしてオレンジ色のグラフが、ハイ調整ツマミMAX時です。
もう、わざとらしいくらいにハイが上がってますね!!これだけ上にも可変できれば、かなり音量を下げ気味の時でも僕の希望のサウンドにできるでしょう!!

一応、ハイ調整ツマミ最小の時のグラフも。緑色のグラフがそれです。

勝手な想像ですが、ツマミ2〜3時くらいで普通のアッテネーターを繋いでた時とほとんど同じような音が出そうな気がします(^^)


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同時に、エフェクトループのレベルも最適化してもらいました!
まさに最強!!

今までは、『音をとるなら普通のアッテネーター。機能性をとるならパワードアッテネーター。』というのが僕の中での棲み分けだったんですが、これからは『音も機能性もパワードアッテネーター!』になりそうです\(^o^)/


※2017.3.23追記
実使用レビューを書きました!コチラです。