お気に入りのギターアンプ用スピーカーである、Guyatoneのアルニコスピーカー。
4本揃えたいと思ってるんですが60年代の物なのでなかなか発見することができません。なので、 「同じ年代の日本製アンプなら、載ってるスピーカーもきっと同じようなモンだべ?」 という勝手な憶測のもと、ELKのスピーカーキャビネットを購入してみました(^^)

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スピーカーユニットを外したあとの図ですが。。。
キャビ自体はFenderのコピーという感じ。
驚くほど状態が良く、驚くほど作りが丁寧です!当時の日本人の物作りのプライドを垣間見た想いですね。


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スピーカーユニットも新品のようにピッカピカです。察するに、きっとこのキャビは裏蓋をほとんど開けられること無く、現在まで生きてきたのではないでしょうか。キャビの内部にもホコリがまったく積もっていませんでしたし。


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なにこの惑星の軌道みたいなデザイン。。。
初めてスピーカーユニットを見て 「カッコイイ」 って思いましたw
組み込んだら見えなくなっちゃうけど、このデザインでめっちゃ良い音が出たら最高だなぁ。


という訳で、

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今あるスピーカー(の一部)でササっと聴き比べです!
グリーンバック以外、全部アルニコマグネット。

結論から言うと、今回買ったELKがスピーカーユニット単体では一番好きでした!\(^o^)/
Guyatoneスピーカーにも通ずる 古い日本製アルニコスピーカーらしいザラ!ジャリ!っとした肌触りの良さ(ここが好きなんですよ!)がありながらも、Guyatoneには無い ゴリッ! とした粗いミドルの存在感も強く、よりROCKでカッコいいサウンドです!

それをさらに深くアダルティにしたのがプリローラのGreenback。
ザラっとした成分を取っ払って、プリンとさせたのがWeberのブルーアルニコ。
っていう感じですかね。

GuyatoneやELKというとどうしてもFenderが高くて買えない人のためのコピー品というイメージも付き纏いますが、これは胸を張って 「これぞ日本のアンプ、日本のスピーカーだ」 と言えるほど素晴らしいですね!

ただ残念なのは、ELKのアルニコスピーカーは耐入力が12ワットしか無いのです。
4発揃えても合計48ワット。
1987やSuper100をフルアップしたらお陀仏ですね。
あともう一つ残念な点は、ネジ穴の位置が他のどのスピーカーとも共通していないこと。バッフル板に新たなネジ穴を開けなければいけません。



さて、冒頭で
「同じ年代の日本製アンプなら、載ってるスピーカーもきっと同じようなモンだべ?」
と書きましたが、音的にはさすがに同じというわけにはいきませんでしたが、ちょっと視点を変えてマグネットに注目してみますと GuyatoneもELKも同じ 『NKS-5DG』 という型番のマグネットが使用されていることに気付きました。このマグネットが使われているスピーカーであれば、あとはコーン紙を指で弾いた音の響きでだいたいのサウンドは想像できそうです(^^)