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自分のギターの詳しい素性を知りたくなるのはオーナーの性であり、それを知ることができるのはオーナーの特権!という訳で、神田商会さんにシリアルについて電話でお聞きしてみました!
興味の無い方には飽きる内容だと思いますが、Zemaitisオーナーさんの参考になりましたら幸いです(^^)


まず現行モデルは、最初の数字2桁が製造年を表しているそうです。14から始まれば2014年製、16から始まれば2016年製という感じだそうです。ちなみに数字の前にあるアルファベットでグレード(というかシリーズ名。カシミアとかアンタナスとか)がわかるようですね。僕は現行モデルは所有していないので、それ以上の詳しいことまではお聞きしませんでした。すみません。



では僕のゼマイティス。まずはメタルフロントです。
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AAの後に4ケタの数字。下2桁は一応モザイク入れておきましたが若い数字です。
これは、2003年製だそうです。
ナンバーは神田商会がZemaitisを製造し始めてからの通し番号で、手書きであること、そして神田商会がゼマイティスを引き継いだのが2003年なので、神田ゼマ最初期の個体で、ジュラルミンプレートの彫りも深いそうです。神田ゼマは頑張っても月産20本が限界とのことなので、神田ゼマ誕生から2〜3か月目に作られた個体ということでしょうか。
神田商会にももう1本も残っていない貴重な物ですよ、とのことでした(^^)
ちなにに「シリアル何番が何年製」というのは神田商会さんにしかわからないらしいです。



続いては、ウッドフロント
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こちらはAの後に6桁の数字が刻印された樹脂製プレートが釘で打ちこまれています。
こちらも現行モデルではないので、一般人にもわかる法則は無い(神田商会にしかわからない)そうです。ちなみにこちらは2006年2月製だそうです。ところがこれはあくまでもシリアルが打たれた時期であって、製造されたのは2005年である可能性も大いにあるそうです。
このあたり曖昧なのはどこのメーカーにもありがちですよね(笑)
2003年から2005・2006年あたりの2〜3年の間のどこかで、シリアルが手書きからプレートに変わったということなんでしょうね。



わからなきゃ弾けない!ってほど重要なことでは無いですが、自分のギターがいつ生まれた物なのかを知ると嬉しくなりますね(^^)
一般人にもわかるようなナンバーの法則が設定されていない以上、神田商会に電話して聞くしか製造年を知る方法がないのはちと面倒ではありますが・・・。




さて。あとは余談ですが、グレード(シリーズ名)についても少々お聞きしましたので・・・。

2002年にゼマイティス氏が亡くなり、2003年に神田商会がZemaitisのブランドを受け継いだ後に専用の工房が設けられ、僕が所有している通称神田ゼマ、そしてGRECOブランドから発売した通称グレゼマが作られました。
その後グレゼマは生産が終了し、神田ゼマだけになります。ところが神田ゼマは80万円くらいから200万円くらいという高額な定価が設定されていたためか、より手に入れやすい価格のシリーズが誕生します。
それが、
・韓国製のカシミアシリーズ
・日本製のアンタナスシリーズ
です。
そして現行最上位は、
・神田ゼマと同じラインで製造されるカスタムショップシリーズ
です。
ちなみにこのカスタムショップシリーズは、神田ゼマと製造ラインは同じでもホンジュラスマホガニーは使われていませんし、ゼマイティス伝統の3ピースボディ&ネックでもなく、ネックジョイント部のヒール形状もオリジナルとは異なるなどといった点で神田ゼマとの差が付けられているそうです。
では神田ゼマは現在どうなっているかと言いますと、材のホンジュラスマホガニーの関係などで現在は製造していないそうです。トニーズコレクションというシリーズ名がありますが、これは現行カスタムショップシリーズとわかりやすく区別するために神田ゼマにあてられたシリーズ名らしいです。ですので現在は前述したように製造されていません。要は、現在新品で売られているトニーズコレクションは神田ゼマの売れ残りということですね(言い方は悪いですけど)。
そして現在、カシミアよりももっと安いZシリーズというものもありますね。

ゼマイティスさんは「自分がやっていたように1本1本手作りで」というのが神田商会に提示した条件であり、当初の神田ゼマはそれをしっかり踏襲して製造していました(だから大量生産のラインはゼマイティスではなくGRECOブランドとして出したんでしょう)が、カシミアやアンタナスあたりでゼマイティスブランドとしても大量生産したり韓国工場で製造したりという体制になってしまいました。あまりにも大きいゼマイティスという名を後世に残すための神田商会の苦心が見え隠れするようですが、それを天国のゼマイティスさんはどういう気持ちで見ているんでしょうか・・・。
とは言っても、神田ゼマだってオリジナルのゼマイティスオーナーさんから見れば、ゼマイティスさんご本人が作った訳ではないという時点でいろいろ思うところはあるんでしょうけどね。そういうの、気にする人は本当に気にしますからね。