某・ 国内最大級の楽器&音楽機材の検索・購入・情報サイトを日々チェックされている方なら、先日、1960年代後期のいわゆるプレキシマーシャル2台(100ワットと50ワット)が普通ではありえない激安価格で掲載されていたのをご覧になられたかもしれません。



















実はそれ、


















買ったの僕です

















僕が購入したのは50ワットの方です。
サイトに掲載されたタイミングと、僕がサイトを開いたタイミングがドンピシャだったようです。あまりの安さに興奮して平常心を失い、「先を越される前に!」とポチっちゃいました
数か月前、ヤフオクにおそらく68年のプレキシマーシャルが出てきて20万ちょいで落札され、「プレキシをこんな安価で買える機会なんて、生きてるうちにもう二度と訪れないんだろうね〜」とお友達と話してたんですが・・・まさかそれよりもずっと安い金額で買える機会が自分に訪れるとは・・・!


実はこの段階ではまだ同店が100ワットも出展していることに気付いておらず、気付いてから
「100ワットもあったんかーい!!」
と思った直後に「売却済み」になりました。。。
ちなみにこっちもまたありえない激安価格でした。。。
(実はこの100wの方にも後日談あり。いずれ書く日が来るかも???^m^)





サイトでは数点の商品画像が掲載されてはいたのですが、内部の写真は一切ありませんでした。

見た感じ主要パーツであるトランス類はオリジナルで間違いなさそうだが。。。?
でも内部はめちゃくちゃ改造されたり部品交換されてたりして。。。
まぁ仮にそうだとしてもこの値段なら安いからいいんじゃないか。。。

↑僕の脳内会議

などと考えているうちに商品到着!




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キャビに乗っけてみた図(^^)
スモールヘッドなので横幅は約66センチといった感じです。





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裏側。





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裏蓋オープン!
ちなみに、電源ケーブルは日本製の物に交換されているようです。






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シリアルはモザイク入れてますが、10000番台です。
シリアルナンバーから1967〜69年であることは間違いないのですが、この年代の番号は規則性が有って無いようなものです(バックパネルの製造は外注で、その外注先でシリアルナンバーが入れられた状態で納品されていたため)。各部の仕様から見るに69年だと思うのですが・・・。






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ラベルが残っていました!
シャーシに貼られたこのラベルに、製造年(というか検品された日)が書かれているはず!
このままでは見えないので、シャーシを引っ張り出します。





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シャーシを出しました。かなり年季入ってますね。





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ラベルには、「4/3/67」の数字が・・・。
「1967年3月4日」ということになるのですが、しかし各部の仕様から判断するに1967年製じゃないはず。数字を書いた人が丁寧に書かなかったために、「9」のてっぺんが潰れて「7」に見えちゃってるだけじゃないかと予想しますw
つまり、1969年3月4日・・・でしょう!?





トランス類はすべて貴重なオリジナルでした!
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電源トランスは、Drake 1202-118 レイダウントランス。





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出力トランスは、Drake 784-139。





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チョークは、Dagnall(?)のC1999。





内部はこんな感じです。
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ちなみに、100ワットには背面に「Super Lead 100」や「Super bass 100」などと書かれているのですが、50ワットには何も書かれていないので、この個体がLEAD(ギター用)かBASS(ベース用)かPA(PA用)か判断できなかったのですが、内部写真を1332さんにお見せしたらLEADつまり「1987」だと教えてくれました!さすがですね!

僕にとってMarshall 1987は、

・リイシューの1987X
・1971年製の1987T
・1972年製の1987
・1969年製の1987

という感じで、4台目となります(^^)
手元に残っているのは、これ1台だけですが






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1969年の途中まで、コントロールパネルがプレキシグラス(アクリル板)でできています。なので、この年代のMarshallが「プレキシ」とか「プレキシマーシャル」と呼ばれます。
僕が所有しているSuper100(67年製)はプレキシパネルが欠けちゃっていますが、これはすごく状態が良いですね(^^)






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オリジナルに執着する訳ではないですが、買った値段を考えたらこのオリジナル度の高さは嬉しいですね!

※ 製造年の割出や仕様のチェックなどはコチラのサイトを参考にしました。





さて、気になるのは音の方ですね。
とりあえず、ベッドルーム音量で適当に弾き流したのを録って、なんとか人様にギリギリお聞かせできるプレイだけを編集で抜き出したので(苦笑)もしよろしければお聞きください!



お粗末様でした!
サステインに乗るジョワジョワ音とか、ある特定の周波数でリミッターがかかったように音が潰れ気味になるなど、動画ではあまり伝わりきらないところで少々くたびれている感じが弾いてる本人はわかります。要メンテですね!
1987はミドルにギュッと旨味が凝縮されている感じ。ハイが突き抜ける感じは所有しているSuper100の方が上ですね。そこはやっぱり100ワットと50ワットの異なる特徴ですよね。今度、スタジオでしっかり大音量出して録音してみます!



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69年のヘッドと、70年のキャビ。どちらも僕より年上です。
この貴重なセットをしっかり鳴らしきる腕を磨かなくてはいけません!!