先日、石狩で開催されたわんにゃんフェスタに行ってきたことはコチラに書きました。その際、すごく惹かれる子がいたんですよ。
顔がかわいいのはもちろん(てか、かわいくない子なんていないけど^m^)、なんて言うか、雰囲気にすごく魅力を感じたというか、去年亡くなったマンチカンのプンちゃんに雰囲気が似ていたんですよね。

それで、我が家に決まるかどうかはわからないけれど、保護団体の方と面談をして、申し込みだけして帰ってきてたんです。



もちろん、「かわいいから連れて帰っちゃえ!」という簡単な気持ちだけで生き物と生活はできません。ましてやこのイベントに来ていた子たちは、ただでさえいろんな理由があって里親を探している子たちなのです。しかしそれを抜きにしても簡単には決断できない理由が。

FIV、つまり猫エイズのキャリアだったんです。
今は無症状キャリア。感染はしているけど、発症はしていない状態です。

僕は、昔飼っていた愛猫をFIVで亡くしています。
僕が子供だった頃、まだ「血統書付きの猫をショップで買ってくる」というよりも「猫は拾ってきて飼う」という人が多かったような時代。僕の愛猫マメも、まだ生後間もないと思われる小さな体で外をフラフラしているのを見つけて連れて帰りました。去勢手術の重要性もまだわからず、外にも自由に出していたので、いつも野良猫とケンカしては傷を作って帰ってきて、そして結果的にFIVに感染して5歳という若さで亡くなってしまいました。最後は思い出すのも辛いくらい壮絶な闘病でした。子供ながらに、両親がすごく高額な治療費を払っていることにも気付いていました。

そんな過去があるので、正直、すごく迷いはありました。もしも我が家にいる先住猫たちにFIVが移ってしまったら・・・という思いも もちろんあります。でも、僕らがこのイベントに行ったのも、そしてこの子に出会って惹かれたのもきっと運命だったと信じて、里親になることを決断しました。「放っておけなかった」という言葉を「正義」と思うか、または先住猫に移る危険性もあるだけに「エゴやキレイごと」と思うか、それは人それぞれだと思います。何が正解か?なんて答えはありませんけど、先住猫もそしてこの子もどちらも幸せにしたい!という気持ちだったのは偽りの無い正直な気持ちです。

最終的に「この子がFIVを発症せずに天寿をまっとうし、同時に先住猫たちに感染しなければ結果オーライ」なのかと言えば、決してそうではないと思っています。もちろんそれに越したことはありませんが、どのような生活が待っていようとも全ての子たちの人生(猫生?)を最後までしっかりと豊かに送らせてあげることが僕らの責任だと思っていますし、どんな運命が待っていようとも皆が「幸せだった。一緒に暮らせて良かった」と思えたならそれが一番の「結果オーライ」だと思います。「結果」という言い方もなんか変ですけどね。でもそういうことだと僕は思っています。そのために、やるべきことはしっかりやっていきたいと思いますし、今以上に勉強もしていかなければいけません。




名前は武蔵くん。
新ひだか犬猫ボランティアW.A.R.P(ワープ)という保護団体さんに保護されていた、3歳くらいと思われる男の子(去勢済み)です。
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こちらは、僕らが申し込み後にWARPさんのフェイスブックに貼れらた写真です(^^)

約束の日に、WARPさんが新ひだかから遥々武蔵くんを連れて来てくれました。
僕は仕事中だったのでお会いすることはできませんでしたが、猫6匹犬2匹が悠々自適に暮らしている我が家の環境に感動してくださったらしく、快く我が家を里親に決めてくださいました。実際に武蔵くんを保護して生活していた方は別の方らしいのですが、武蔵くんの正式な里親が決まることは喜ばしいことではあるものの別れが寂しくて泣いてらっしゃったそうです。武蔵くんに関わった全ての方々に「この家で良かった」と思っていただけるよう、僕らは責任もって武蔵くんを幸せにしてあげなければいけません!そうすれば自ずと、動物は人間に幸せをくれるのです♪



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まだちょっと緊張気味かな??

・・・と思いきや・・・・


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来て早々、カリカリのフードをポリポリ・・・
今までたくさんの猫をお迎えしてきましたが、来た初日、それも来て数時間程度でもうご飯をポリポリ食べ始めるような子はなかなかいませんww


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ピーちゃんが至近距離で見てても、動じることなくお食事です。これはなかなか図太い神経の持ち主のようです^m^


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背後から、むー子がミミズクのような顔で覗いてても気にせず。


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ピーちゃんにお尻をチョイチョイされても、まったく意に介さず。

WARPさんから、数頭の猫と一緒に仲良く暮らしていたし人間にもすごく甘える子だと聞いてはいたので、そんなに神経質な子ではなさそうだな〜とは想像していましたが、ここまでとは思いませんでした^m^




さて、武蔵くんの名前ですけど、ジナママから「変えたい」と提案がありました。理由は「む」から始まることから短縮して呼んだ時に「むさし」と「むー子」が混乱してしまいそう、ということと、WARPさんが「武蔵と呼ばれるようになってからまだそんなに経っていないから、変えても大丈夫」とおっしゃっていたから。
保護団体さんがWARPという団体名であり、新ひだかから札幌にワープしてきた(笑)ことから、ワープくんと名付けました(^^)
昨日から早速「ワープくん」と呼んでいますが、呼んだら「んにゃ?」としっかり返事してくれるいい子です(^^)




昨夜、子供たちが寝静まってから ちょっと自由にさせてみました。本当ならもっと経ってから探検させてあげるべきなんでしょうけど、幸いワープくんもこんな性格ですし、先住猫たちもそこまで気にしてる様子が無いので、しっかり監視しながらの探検です(^^)


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この肉付きのいいガッシリした体格。脚の短さ。瞳の形・・・。本当に雰囲気がプンちゃんに似ています。なんかプンちゃんの面影を重ねてしまって、ホロリとしてしまいます。(´;ω;`)

ちなみに、こちらが在りし日のプンちゃん。
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そうちゃん手作りの猫ハウスにも早速入りましたよ(^^)



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ケージから出たらちょっとは緊張するかな?と思ったけど、さっそくデーーンと横にもなります。

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なんか可笑しいくらい堂々としてます^m^
この肝が据わった感じも、プンちゃんを彷彿とさせます。



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2階も探検。結構窓の外を気にするような仕草をするのは、やっぱり保護されるまで山で生活していたからでしょうか。



こんな感じで、家族とワープくんとの初コンタクトは何の問題もなく成功しました★
ただジーナに対してだけはフーーッ!!と威嚇しましたけど、こんな大きな体の動物とは一緒に暮らしていなかったらしいので最初は仕方ないよね^m^



そして翌朝・・・
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あら、堂々とした昨日の姿とは打って変わって、ベッドの下に潜って出てきません(^_^;)


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昨夜、僕らが寝てる間に、先住猫からなにかイジワルなことでも言われちゃったのかな?(笑)

これから徐々にケージの外にも馴らしていって、みんなと一緒に分け隔てなく暮らしていけたらいいなぁと思っています!