僕の中で音が最高に好みなアンプのひとつに、所有する66年製のMarshall Super100があります。

IMG_0245

音はもう、最高に好みです。今まで音出ししたアンプの中で断トツのナンバーワン。

しかし 「とにかく重い、昇圧トランスが必要(これも重い)、アッテネーターが必要」 というのが悩みどころ。

いつもスタジオにアンプを持ち込む自分としては、荷物はできるだけ軽くて少ない方が嬉しいんです。

その悩みを解決するためにvinetoneさんに作っていただいたアンプがコチラ。

IMG_4670

『mmg』というエンブレムを奢った、僕のオリジナルアンプです。

Marshall 18w TMB という回路を踏襲しています。

軽くて、小さくて、マスターボリューム付きなのでアッテネーター不要で、100V仕様なので昇圧トランス不要。

これは非常にモバイル性に優れた、素晴らしいアンプです。

ただ、音はやはりSuper100とは違います。

おおまかにはどっちもビンテージマーシャル系ということで括れるのかもしれませんけど、

細かいところを追求すると、やはりパワー管も違いますし回路やパーツも全く同じという訳ではないので

そもそもまったく同じ音がする方が不思議というものです。

vinetoneのT氏曰く、パワー管が違うと倍音成分も異なるので、鳴り方に違いが出るということです。

しかし僕は、

「Super100という最高に自分好みのアンプの音をそのままに持ち運びやすくしたい」

という目的でこのmmgアンプを作ってもらったため、

究極の希望はやはり 「Super100と同じ音にしたい」 なのです。

無理でしょと言われればそれまでなんですが、でもできる限り近づける努力はしたい。

「mmgアンプはmmgアンプで良いところを伸ばした方がいい」 とも思うんですけどね。

この辺はもう意地ですかね(笑)。





僕の中で 「Super100のどこが好きなのか」 と考えると、やはり高域なんですよね。

ガラスを突き破るようなバッキーーーンと抜けるHigh。

mmgアンプはこの辺はマイルドで、一方中域が強くてコンプレッションが掛かったような鳴り方です。

一言でいうと、真ん中にシフトした音っていう感じでしょうか。

mmgアンプの高音がカーーーン!だとしたら、Super100の高音はズシャーーーン!!

その辺のズシャーーーンの高域が欲しければ、プレゼンス増設 or グライコ使用かな? と思い立って

vinetoneのT氏に相談させていただきましたところ

「プレゼンス増設で9割方解決するだろう」 という心強いお言葉(^^)

そして 「グライコで擬似的に試すなら3.2kHzより上を+5ほどブーストしてみて」 とアドバイスいただきました。

そこで急遽、グライコ購入。

IMG_5141

BOSSのグラフィックイコライザです。中古で3000円也。

見づらいかもしれませんが、写真のように3.2kHzと6.4kHzを少しブーストして、

逆に1.6kHzと800Hzと400Hzをほんの気持ち抑えてやると、Super100に結構近づきました。

フェーダーの上げ下げは決して大きくは無いんですが、結構変わるもんですね。





ただ、精神衛生的にイコライザっていうのは何かどうも好きになれないんですよね・・・。

ある意味ここまで自由にサウンドを操作できちゃうと、元々アンプやギターが持ってる素のキャラを

完全に無視しちゃっているような気持ちになってしまうんです。

まぁそもそもこのmmgアンプのキャラを変えたいと思っている時点でもう支離滅裂な感はありますが・・・。

これ以上、足元に物を増やしたくないという理由もあります。

そこでやはりvinetone T氏の 「プレゼンス増設で9割方解決するだろう」 というお言葉を信じ

プレゼンスコントロールの増設をしてもらうことに決めました!

「回路定数はSuper100と同じにするので、かなり近くなるだろう」 とのことです♪

また、プレゼンスは暴れる成分を開放してやる回路なのでパワー管の個性もより出るようになるそうです。

さっそくT氏に見積もりを出してもらい、さらに完成予想写真も。

IMG_5143

スピーカー端子の一つを潰し、そこにプレゼンスコントロールを増設することになるようです。

サイズが小さくてスペースが限られたアンプなので、フロントに持ってこれないのは仕方ないですね。

完成が楽しみです!

・・・ってまだお送りもしていないんですけどね(^_^;)

このようにどんどん自分好みに手を加えていけるのもオリジナルアンプならではの醍醐味ですね♪

もちろん、Vinetone T氏のおかげで実現できています。いつもありがとうございます!