今回のペダル検証も、またまた借り物のレビューです(^^)

貸してくださった1332さん、ありがとう!そしていつもお世話になってます^m^

今回のは貴重ですよ!

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BOSSのビンテージOD-1です!銀ネジっていうヤツですね。錆びて黒くなってますけれども。

一言で「ビンテージ」と言っても年代によっていろいろ細かい仕様の違いがあるらしいのですが

その辺のことは僕はまったくわからないので、純粋に感じたことを書かせてもらいます♪

ちなみにこちらは1980年製の個体です。



まず、フットスイッチを踏んでONにした瞬間に思った事。

インジケーター暗っ!!

薄暗いスタジオの中ならいいのですが、日差しが差し込む室内ではハッキリ言って

灯ってるのか消えてるのか判別不可能ですww

これは古いからこその仕様なのでしょうか?




そして音の方ですけども、まずONにした途端に低域がガッツリ無くなるのが一発でわかります。

たとえばOFFの状態で低音弦をドゥーーンと鳴らしたままONにすると、そのドゥーーンがいなくなります。

この辺はたぶん、好き嫌いが別れるところなんじゃないかなーと思いますね。

昨今の、上から下までキレイに出る音を望むと、肩透かしを食らうと思います。

しかし、オールドマーシャル等の、BASSをゼロにしてもよく出る低音に邪魔臭さを感じてる人や

その辺の帯域をアンサンブル内で扱いにくく感じてる人には、こういう低域の痩せ具合がまた

ほどよく作用するんでしょうねー。




・・・って、いきなり低音痩せというネガティブイメージから入ってしまいましたが、この後は褒めまくりますよ!!

まず特筆すべきは、中音域ですね!!

マーシャルをクランチさせた状態でOD-1を踏むと、クワッ!とミドルが持ち上がります。

このミドルの帯域が、これまたなんとも美味しい、気持ちのいい帯域なんですよぉ〜。

ピロさん所有の現行SD-1(OD-1に回路が似てるというペダルですね)と弾き比べてみたんですが

その差は歴然としています。

昔のハードロックのレコードから流れてくるような、ローファイなんだけどもカッコイイ、

「いかにも」っていう歪みなんですよね。

決してハイファイではないはずのSD-1がハイファイに聴こえてしまうほどです。

どっちが良いっていう話じゃないですよ。結構キャラが違いますから。




あと、これは僕の主観というか先入観によるものかもしれませんが、

OD-1っていうと、どっちかと言うと中域ばかりでモコモコっとした音という勝手なイメージだったんですけど、

意外にも結構トレブリーです。パキン!としてます。

よくOD-1を表現するときに「中域が〜中域が〜」と常套句のように言われますが、

一言で「中域」と言っても、思うにOD-1はローミッドじゃなくハイミッドなんですよね。

それが、ピッキングのコキュコキュ感とか、低音弦を刻んだ時のギャリンギャリン感に繋がって

80年代のロックの名盤で聴かれたあのサウンドを、見事なまでに作っているんだと思います。




低域、中域ときましたから、次は高音域についても書いておきましょう〜。

高音域もONにすると少しだけ持っていかれます。

しかし、ギターソロを弾く時にちょっと邪魔なジャリッとした高域がうまい具合に落ちるので、

少しメローなサウンドになってギターソロは非常に弾きやすく感じますね。

特にオールドマーシャルなんか、ガラスを突き破るような高域がギターソロの時にまったくマケてくれないので、

だからこそこうしてOD-1は当時のギタリストに重宝されたんだろうな〜と、使ってみてわかりましたね。

橘高文彦さんなんか、今でもずぅ〜っとマーシャル1987にOD-1の組み合わせらしいですけど、

なるほど、僕の1987とOD-1の組み合わせからもそんなサウンドが出ますよ。

腕は全然伴っていませんけどね(T_T)






ビンテージのOD-1を調べると、年代とかパーツとか回路とか・・・難しいことにばかりぶち当たりますよね。

たしかに年代やパーツなどによって音は違ってくるのかもしれませんが、僕が思うに

「80年代のあの無骨なロックサウンド出したけりゃマーシャルとOD-1持ってこ〜い」

ってことです(笑)

難しいこと抜きに、これは気持ちいいです。OD-1、恐れ入りました。

よく、マーシャルのブースターとしてチューブスクリーマーと同じ線上に並べられて語られますが、

全然ちゃいますね、これは。





※ H25.12.10追記

いろいろ調べたところによりますと、OD-1は年代、個体によって搭載されているオペアンプが違い、

それによって音もそれぞれ異なるということを知りました。

どうやら、僕が上記したレビューが、すべてのOD-1に当てはまるという訳でもないようです。

深いですね〜

ちなみに、僕がレビューした個体は1980年製でオペアンプはTL4558Pという物が載っていました。

他のオペアンプだと、きっと音も違ってくるのでしょうね。