僕のProvision製レスポールモデル。

実はかなりハウリングが酷いです。ギターが悪いってことはまったく無く、元凶はピックアップ。僕が自分でGIBSON PAFというピックアップの名器のレプリカ ピックアップを載せたのですが、これがポッティングされていないので、スタジオで大音量にしたり歪ませたりするとハウって酷いのです・・・。
ちなみにポッティングというのはロウ漬けのことです。
巻いたコイルの緩みや、ピックアップ本体とカバーの隙間で共鳴(マイクロフォニック)してハウるのですが、そこにロウを含浸させて共鳴を止めてやることでハウリングを抑える、という仕組みのようです。
一部ではポッティングによって多少音が変わってしまうと言われたりもしますが、ピーピー ハウって弾けないようじゃ話にならないので、ポッティング敢行です!
Provisionの宮久社長から、ポッティングのむずかしさ等もご教示いただいたのですが、「まぁ壊れたらピックアップ交換すりゃいい!なんでも経験だ!」 ということで敢行したのです^m^
宮久社長、その節はアドバイスありがとうございました!
今回使ったロウはこちら。

ぶっちゃけ、ロウなんてどれも同じでしょ!?って思い、仏壇用のロウソクを使おうと思ったんですが、どうやら普通の一般的なロウは融点が高いらしく、下手すると高温でピックアップのプラ部分が変形するという話も聞いたので、融点の低いロウを選びました。(宮久社長のアドバイスです!!)
キャンドル細工に使われるというパラフィンワックスという物です。これは融点が低くて、50℃ちょいから解け始めるのだそうです。それに、セットで付いてきたマイクロワックスというロウを混ぜて使いましたよ。マイクロワックスは、パラフィンワックスに混ぜることで、ひび割れ等を防いでくれるそうです。どれくらい混ぜればいいかわからなかったので、カッターで切って適当に入れました。

深いホットプレートにお湯を入れ、水温計で70〜80℃くらいに管理しながらロウを湯煎しました。

ここまで完全にロウが溶けるまで、かなり時間がかかりましたよ〜(>_<)
この状態でロウの温度はだいたい65℃前後をいったりきたりという感じです。
そしてここに、ピックアップをドボン!!です。

冷えたピックアップを入れると、ピックアップ付近のロウの温度が下がり、写真のように固まって白くなりますが少し経つとすぐに溶けてこんな感じになります。↓

写真ではうまく撮れませんでしたが、ピックアップのあらゆる隙間や穴からポコポコと気泡が出てきます。基本的にその気泡が出なくなれば ロウが浸透したという事なので、泡が出なくなるまで放置します。
そしてこの容器、実はフタにポンプを付けてスポスポすると真空状態にできるという容器なので、さっそくポンプをスポスポして空気を抜いてみます!!
プロの現場でも、真空状態にして よりロウを浸透させているらしいのです。というわけでスポスポスポスポスポスポ・・・すると、

ギョ!ふと見たら真空にしすぎて容器がべっこし陥没してました(+o+)
湯煎で容器が柔らかくなってしまってたんでしょうね・・・。次やる時には金属製の容器を選びます・・・。
というわけで真空にする作業もほどほどに、泡が出なくなったのでピックアップを引き上げました。

ロウがまだ固まらないうちに、表面に付いた余分なロウを拭き取ります。ちなみに、すぐガチっと固まってしまうロウはすなわち瞬時に縮まるという事なので、断線しかねないそうです。このパラフィンワックスは固まるのに時間がかかるタイプだそうです。
で、僕は心配性のA型なので 「本当に内部までしっかりロウが浸透したんだろうか・・・」 と気になったので一応あと1回だけロウに浸しました。でも、完全手巻きピックアップで有名なK&Tでは、シングルコイルピックアップのポッティング時に浸しては乾かして・・・という作業を2週間も続けるそうです・・・(+o+)
てか、そこまでする必要あるの・・・??
そして冷えてからギターに装着し直したのがこちら!

まぁ、見た目は作業前となんにも変わってませんけどね(笑)。
でも、部屋で可能な限りアンプを大音量にし、オーバードライブにブースター2段掛けというハイゲインにしても今まではピーピー言ってたのに まったくハウリングしませんでした!! 大成功です!!\(^o^)/ やったー!!

今まではハウってまともに弾けないという理由だけであまりスタジオに持っていかなかったレスポールですが、これからはどんどんスタジオに持って行って弾きまくりたいと思います♪


実はかなりハウリングが酷いです。ギターが悪いってことはまったく無く、元凶はピックアップ。僕が自分でGIBSON PAFというピックアップの名器のレプリカ ピックアップを載せたのですが、これがポッティングされていないので、スタジオで大音量にしたり歪ませたりするとハウって酷いのです・・・。
ちなみにポッティングというのはロウ漬けのことです。
巻いたコイルの緩みや、ピックアップ本体とカバーの隙間で共鳴(マイクロフォニック)してハウるのですが、そこにロウを含浸させて共鳴を止めてやることでハウリングを抑える、という仕組みのようです。
一部ではポッティングによって多少音が変わってしまうと言われたりもしますが、ピーピー ハウって弾けないようじゃ話にならないので、ポッティング敢行です!
Provisionの宮久社長から、ポッティングのむずかしさ等もご教示いただいたのですが、「まぁ壊れたらピックアップ交換すりゃいい!なんでも経験だ!」 ということで敢行したのです^m^
宮久社長、その節はアドバイスありがとうございました!
今回使ったロウはこちら。

ぶっちゃけ、ロウなんてどれも同じでしょ!?って思い、仏壇用のロウソクを使おうと思ったんですが、どうやら普通の一般的なロウは融点が高いらしく、下手すると高温でピックアップのプラ部分が変形するという話も聞いたので、融点の低いロウを選びました。(宮久社長のアドバイスです!!)
キャンドル細工に使われるというパラフィンワックスという物です。これは融点が低くて、50℃ちょいから解け始めるのだそうです。それに、セットで付いてきたマイクロワックスというロウを混ぜて使いましたよ。マイクロワックスは、パラフィンワックスに混ぜることで、ひび割れ等を防いでくれるそうです。どれくらい混ぜればいいかわからなかったので、カッターで切って適当に入れました。

深いホットプレートにお湯を入れ、水温計で70〜80℃くらいに管理しながらロウを湯煎しました。

ここまで完全にロウが溶けるまで、かなり時間がかかりましたよ〜(>_<)
この状態でロウの温度はだいたい65℃前後をいったりきたりという感じです。
そしてここに、ピックアップをドボン!!です。

冷えたピックアップを入れると、ピックアップ付近のロウの温度が下がり、写真のように固まって白くなりますが少し経つとすぐに溶けてこんな感じになります。↓

写真ではうまく撮れませんでしたが、ピックアップのあらゆる隙間や穴からポコポコと気泡が出てきます。基本的にその気泡が出なくなれば ロウが浸透したという事なので、泡が出なくなるまで放置します。
そしてこの容器、実はフタにポンプを付けてスポスポすると真空状態にできるという容器なので、さっそくポンプをスポスポして空気を抜いてみます!!
プロの現場でも、真空状態にして よりロウを浸透させているらしいのです。というわけでスポスポスポスポスポスポ・・・すると、

ギョ!ふと見たら真空にしすぎて容器がべっこし陥没してました(+o+)
湯煎で容器が柔らかくなってしまってたんでしょうね・・・。次やる時には金属製の容器を選びます・・・。
というわけで真空にする作業もほどほどに、泡が出なくなったのでピックアップを引き上げました。

ロウがまだ固まらないうちに、表面に付いた余分なロウを拭き取ります。ちなみに、すぐガチっと固まってしまうロウはすなわち瞬時に縮まるという事なので、断線しかねないそうです。このパラフィンワックスは固まるのに時間がかかるタイプだそうです。
で、僕は心配性のA型なので 「本当に内部までしっかりロウが浸透したんだろうか・・・」 と気になったので一応あと1回だけロウに浸しました。でも、完全手巻きピックアップで有名なK&Tでは、シングルコイルピックアップのポッティング時に浸しては乾かして・・・という作業を2週間も続けるそうです・・・(+o+)
てか、そこまでする必要あるの・・・??
そして冷えてからギターに装着し直したのがこちら!

まぁ、見た目は作業前となんにも変わってませんけどね(笑)。
でも、部屋で可能な限りアンプを大音量にし、オーバードライブにブースター2段掛けというハイゲインにしても今まではピーピー言ってたのに まったくハウリングしませんでした!! 大成功です!!\(^o^)/ やったー!!

今まではハウってまともに弾けないという理由だけであまりスタジオに持っていかなかったレスポールですが、これからはどんどんスタジオに持って行って弾きまくりたいと思います♪

コメント
コメント一覧 (8)
最近やることが何でもありになってきましたね!!
ロウ漬けによく使うパラフィンは確かに融点は低いのですが、その気体は呼吸器系に害があるのであまりおすすめできませんね・・・
やるときはお気をつけて!!!
ハムのギターほしいなぁ・・・
「何でもあり」って、キミに比べれば
足元にも及ばんよ^m^
おお!
パラフィンにそんなリスクが!?
それは忠告ありがとうです!
全然知りませんでした…
ハムのギター、弾きやすくていいよ♪
私も古いストラトのピックアップをポッティングしようと考えていまして、ワックスセットを探していますが、中々見つける事が出来ません。
もしよろしければ、どちらで販売されているか教えて頂けますでしょうか?
コメント、誠にありがとうございます!
僕はヤフオクで買った記憶があります。
ただ…商品名や出品者さんの情報などは
申し訳ないですがもう覚えていません…スミマセン。
キャンドルクラフトの材料として売られていた物であり、
楽器屋さんから買ったのではありません。
こんなあいまいな情報だけで申し訳ありません。
ヤフオクはまだ未チェックだったので、早速探してみます。
趣味でオリジナルのエフェクター作ってます。主にブースター・オーバードライブ・ディストーション系ですが。
他の記事も楽しく拝見させて頂いています。
おお、エフェクター製作ですか!すごいですね!!
自分が出したい音のエフェクターをお金を出して探すのではなく、
自分で作ってしまうというのは僕にとっては憧れです!!
gibsonのピックアップは好きなんですが、ポッティングしてないのが多くて大音量で使えないんですよねぇ(~_~;)
私はダンカンのSH-55を知り合いにポッティングしてもらい使ってます。かなりハイゲインにしてもハウらないので助かってます!まあそもそも普通の人はSH-55をハイゲインにして使わないと思いますが、クリーンやクランチが非常に素晴らしいので離れられないんです・・。正直激歪みの音はダンカンのカスタムとかディストーションの音がカッコいい!とは思うのですがクリーンやクランチの音が汚くて・・。
前置きが長くてごめんなさい!
ポッティング後、PUの音は変わりましたか?
ちなみに私のSH-55のポッティング前とその後としては、厳密に聴き比べれば確かにプレゼンス成分にやや違いがありましたが、細心の注意を払ってクリーン、クランチ、ディストーションと録音して、細心の注意を払って聴き比べてやっとわかる程度でした(^_^;)
プレゼンスに違いがあるので、集中して聞けば確実に聞き分けられますがアンプでどうとでも修正出来る範囲なので何の問題も無いと思います。
だけどgibsonのPUはやった事ないので非常に気になってたんです!
ポッティング後の音の違いなどありましたら教えて下さいm(_ _)m
・・自分語りが多くてすいませんです(^_^;)
コメント誠にありがとうございます!
人のお話を聞くの大好きなので自分語りドンドンしちゃってください!
僕的なポッティングの考え方ですけど、多少ハイ落ちしちゃったとしても
ハウっちゃってステージで使えないよりは全然いい!っていう考え方です(^^)
これがフィードバックならカッコイイんですけど、キーーン!とかピーー!とか
はまた全然種類が違いますからね。
僕はポッティングすると多少ハイが落ちると思いますが、
そこは荒木さんとまったく同じで、そんなに大きな変化ではないですし
なんなら機材でハイをちょっと上げればいいじゃん。くらいの緩い考え方です!
ただ、元々出ていた物が出なくなってしまうというのは心情的にはなんだか
マイナスな感じに思ってしまう気持ちもすごくよくわかるので、
ポッティングしない人の気持ちもよくわかります(^^)
ポッティングまでいかなくても、カバーとPUの間にスポンジテープ貼るとか
いろいろ対策はあるみたいですしね!