カラハムのアンプです。

カラハムと言うと、ハンドメイドの高級なギターや、ギター用のパーツが有名ですよね。
ギターもアンプも、カラハムさん1人でコツコツと作っている(いた?)そうです。
なので、一昔前まではギターを注文しても5年〜6年待ちだったとか…。今はどうなのか知らないですけど、一部ではもう注文を受け付けていないっていう話も聞きます。




カラハムさんは、あの伝説の高級アンプTrainwreckを作った故ケン・フィッシャーさんや、ピックアップで有名なリンディ・フレーリンさんなんかと親しいらしく、故ケン・フィッシャーさんが体調を崩してアンプ作りができなくなったのを機にアンプ製作を始めたそうです。

その際にTrainwreckを参考にしたのか、カラハムのアンプは基本的にTrainwreckの回路に近いそうですね。





んで僕のアンプですけども。
カラハムのアンプというと、なんとも高級感溢れるそのルックスが目を惹きますね♪

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↑ こんな感じです。コッテコテですね〜。箱にどれだけコストかかってるんだろう…って無駄な心配をしてしまいそうになりますけど(苦笑)

しかし、僕のカラハムはコチラです。

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…塗料ベタ塗りの真っ黒…。しかも塗装はげまくりです(苦笑)。
実はこのカラハムEL34は試作機なんです。
カラハムさんがアンプの製作を始める上で、まず試しに作ってみたのがこのアンプだったのでしょうか?まぁ、高級感は無いにしろ レア である事は間違いなさそうです。




実はこのアンプの元の所有者はヒューマンギヤさんです。
(ヒューマンギヤさん → 前所有者様 → 僕 という経緯でやって来ました)
ヒューマンギヤはプロのアーティストさん達へレコーディング機材のレンタルをしているのですが、そのレンタル機材の中にこのアンプがありました。

レンタル機材として貸し出されていた時に 音楽プロデューサーの佐久間正英氏がこのアンプを気に入られたのか、特に佐久間氏がプロデュースするアーティスト達のレコーディングで当時頻繁に使われたアンプだそうです。
GLAYやJUDY AND MARY、エレファントカシマシのレコーディングでよく使用されたという事で、それを聞いてから僕が昔買った音楽雑誌を引っ張り出して漁ってみると、1998年に発売された音楽雑誌にてGLAYのHISASHI氏のレコーディング用メインアンプとしてこのアンプの写真が掲載されていました。
その雑誌の写真をブログに載せると著作権侵害になるのでここでは載せれませんけど、傷の付き方や塗装の剥がれ方が僕のアンプと同じなので、HISASHI氏が使った現物で間違いないです。
もしも1998年のGIGS9月号をお持ちの方がいましたら、見比べてみてください。GLAYのPure Soul っていうアルバムのレコーディング機材としてこのアンプの写真が載ってます★

ジュディマリも同時期のレコーディングに使ったとすれば、POP LIFE っていうアルバムあたりかな〜なんて妄想も膨らみます(^v^)
僕、GLAYもジュディマリもエレカシも大好きなんですよ!
あと、スピッツのインタビューで 「カラハムの試作品のアンプを使った」 と語られていたのも同時期なので、もしかしたらスピッツがレコーディングで使ったのも このアンプかもしれません。




さて、さっそくですが内部を紐解いてみましょうw
まずは再度、フロントビューから。
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「CALLAHAM」のロゴも今の書体と違いますね。試作品だからでしょうか?
持ち上げるハンドルが付いてないのは、今も昔も共通の仕様みたいです。前所有者様がハンドルを付けていたのですが、僕が入手してから外しました。



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電源スイッチと、スタンバイスイッチ。



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コントロールは、Presence、Bass、Middle、Treble、Volumeとなっております。
必要最小限に抑えられたコントロールですね。マスターボリュームもありません。
文字は全部手書きですけど、カラハムさんの直筆なんでしょうか?



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続いてはバックビューです。
シンプルに、スピーカーアウト(2つ)とインピーダンス切替えスイッチしかありません。
真空管は、パワー管がモデル名通りEL34×2本、プリ管は12AX7×3本です。
試作品じゃない正規品のEL34は、オプションで整流管仕様の物も選べるようですね。




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スポっとシャーシを取り出してみました。ネジ4本で簡単に外す事ができます。



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シャーシ裏側の写真。おお、フタが付いてます!ww
僕、そんなに数多くのアンプを開けた事がある訳ではありませんが、フタ付きは初めて見ました(^v^)




そしていよいよ禁断の(!?)内部へ…。



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ハンドワイアードで組まれた、キレイな配線です。
…あ、一応もう一度言いますが このカラハムEL34は試作品なので、現在売られている正規品とは違う部分もきっとあるだろうと思います。そこはご理解の上でご覧いただければ幸いです。



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パーツの詳細については、知識の乏しい僕にはよくわかりません(汗)。



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おっと!! モールドでパーツが目隠しされています!!簡単にコピーされないようにする策でしょうか。
・・・まぁ、僕の場合は仮にパーツが見えてたとしても 何のことやらサッパリなんですけどね ^m^




さて。音はと言いますと、ボリュームをちょっと上げただけで爆音が飛び出すという

ワンボリュームの4穴Marshallみたいなタイプなので、まだしっかり鳴らす事ができていません。近いうちにスタジオに持ち込んで爆音で鳴らしてみたいんですけどね。

(※ 追記12.05.23 スタジオでの爆音レポートはコチラ。)

佐久間氏のインタビューによれば、けっこう歪むそうです。GLAYのPureSoulのレコーディングでも、HISASHI氏はこのアンプにギターを直結してアルバムのほとんどの歪みサウンドのパートで使用したとの記述が雑誌にありました。
当然、家で爆音にはできない僕はオーバードライブペダルを繋いで歪ませてる訳ですが、なかなかハイ上がりで中域に少しクセのある、Marshallっぽいけどそうじゃない歪み方をしていますね。

イコライザーの効きがかなり幅広いのも特徴かと思います。
ピッキングへの反応はかなり良いと感じますし、ギターのボリューム操作にも追従してくれます。
「この音好き」とか「この音は好みじゃない」っていう次元の先にある、「レベルの違い」を感じます。

…な〜んて、ちょっと通ぶった言い方をしてみたり ^m^

ただ、これはアンプの本来の力を発揮させるような使い方ではないので、それなりの鳴らし方をすればもっともっと印象は変わってくるはずですけどね〜。




とまぁ、こんな感じの カラハムEL34試作品 でした。
こいつは試作品という事で、箱も高級なメイプル材ではないですし、塗装ハゲハゲで傷だらけですが、多くの有名アーティストのレコーディングで酷使された歴戦の戦士という感じで僕にとっては “お宝” です。こんな貴重な物を僕が持ってていいのか!?っていう後ろめたさも無い訳ではないですが、手元にあるからには一生付き合っていきたいと思っております!