昨日1日でかなり雪が降り積もった札幌。

まだ気温がそんなに下がっていないため、雪も本州の雪のように

水分を含んでメチャメチャ重たい雪です。



ツグちゃんをドライブで寝かしつけるため、僕が車で近所の山に入ったのは夜の11時くらいだったでしょうか。

うちは住宅街の端っこの方なので、1分ほど行けばもう山の中に入ります。

雪はかなり降って、視界もかなり悪かったです。



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あまりの雪の重みで、木々が道路の方まで倒れ込んできているのが写真からわかるでしょうか。

運転しながらよく見ると、道路脇には雪の重みで折れたり倒れてしまった木がゴロゴロと転がっています。

まるで木のトンネルの下をくぐるように走りながら、ふと

「急にこの木が雪の重みで折れて、車の上に落ちてきたら…」と考え、恐怖を覚える僕。



今思えば、そう思った時点で引き返すべきだったのです…。




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道を完全にふさぐ倒木があり、これ以上先へ進むことができなくなっていました。

「引き返そう」

しかし、この道の幅はせいぜい7〜8mあるかないか。

写真向かって左は登り斜面。右は崖…。ガードレールなんて物はありません。




ちょっと大きめな車体のセレナを小刻みに方向転換させ、この狭い道幅の中で

来た方向へ必死に車を向けようとする僕。

しかし…この水分を多く含んだ雪質のせいで、とても深く固い“わだち”ができてしまい、

ハンドルを切っても切っても、わだちにハマった車は同じ動きしかしてくれません!

思いっきりアクセルを踏んで、一気に抜けてしまえば!とも考えたのですが、

ハンドル操作とブレーキのタイミングを誤れば、車はそのまま崖の下へ真っ逆さまです。

10回…20回…とハンドルを切っても切っても方向が変わってくれない車の中で、僕はかなり焦り始めました。

視界も人気も灯りも無い雪山の中で、完全に取り残された僕とツグちゃん…。

この時初めて、雪山の恐怖を知った思いでした。

こんなに焦ったのは、いったい何年ぶり?いや、何十年ぶり??



アクセルを踏んでもタイヤはブオーン!という爆音とは裏腹に、前に進むどころかわだちに沿って後退するだけ…

しかし次の瞬間、1本のタイヤがわだちから抜けたような気がしたと思ったら

今来た方向にちょっと車が向き直りました!

今だ!と思った僕は、また車がわだちにハマる前に一気にアクセルを踏みました!

すると…「抜けた…」




僕はもう逃げるように車を走らせ、ツグちゃんと下山しました。

おそらく、時間にすれば5分10分程度の悪戦苦闘だったとは思いますが、

なんか「永遠」のように感じましたね。

いつも走り慣れた近所の山道なのに、雪の重みで道路に倒れこんでくる木々はまるで

二度と抜け出せない闇のトンネルのように見えました…



…って、ちょっと表現が大げさ??

いやでも、こんな恐怖を味わったのは初めてかもしれません。

一般道なら、誰かが通りかかったら「車を押してもらえませんか?」ってお願いすれば

いいだけなのですが、なんせ人気も灯りもまったく無い山の中ですからね…。



そんな中、ツグちゃんはずっと後部座席のチャイルドシートで

「スピ〜、スピ〜」と眠っているのでした( ´∀`)

そりゃ、生後10か月の赤ちゃんにこの恐怖はわからないですよね〜〜






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んで、朝起きたら…
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こんなになってました(汗)

朝の天気予報では「札幌は7センチ積りました」なんて言ってましたけど、とんでもない!!

こっちは20センチは積もったんじゃないでしょうか。 さすが山…。

毎週水曜にパンを届けてくれるパン屋さんの車も、埋まって動けなくなりました。



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昨日もこの角度で写真を2枚とって、昨日の日記に掲載しました。

それと比べればどれだけ積もったかおわかり頂けるかと。





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「ひゃっほ〜い!なのね〜」

雪が大好きなジーナお嬢さんも、この通り。




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朝から走る走る




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まだ走る走る




あれ??

でもジーナの姉妹のユリヤちゃんは、こんな感じだったみたいですね!

姉妹でもこんなに違うもんなのですね〜




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息子が投げる雪ダマを、掘って探すジーナ。

こうして子供やジーナが楽しそうな姿を見るのは嬉しいですけど、

オジサンとしては早く春が来て欲しいなぁ〜〜…(って、まだ本格的な冬にもなってないけど