最近 僕、ちょっとした “チューブスクリーマー欲しい病” にかかっております。
YOUTUBEなんかでMARSHALLアンプの音源を視聴している時、
「いい音出してるなぁ」 と思う動画の人が結構な比率でチューブスクリーマーを使ってたりするんですよ。
きっと僕の音の好みに合っているんでしょうね。
でも実は、過去にチューブスクリーマーを所有していた事があるんです。
それはMAXONのST-01っていう機種で、ミッドブーストが付いたちょっと特殊なチューブスクリーマーでした。
当時は 「低音がガッツリ削られて使い難い」 っていう印象しか無かったので、すぐ手放しました。
それから年月は流れて僕もちょっぴり大人になり(笑)、そしてまた同じST-01を使う日がやってきました。
ギター仲間のピロさんが所有している物を、スタジオでお借りしたんです。
(ピロさんとスタジオで遊んだ模様は、また改めてアップしますね)
ペダルボードの T-Rex GRISTLE KING と ST-01 を入れ替えたその瞬間に、ハッキリわかった違いがあります。
それは 「ノイズ」 です。
T-Rexを繋いでいた時には常に聞こえていた「ジィィィィィ〜…」 というノイズが完全に無くなりました。
実はアンプから聴こえるジィィィ…というノイズが多少気になっていたのですが、原因がまさかT-Rexだったとは。
でも、すべてのT-Rexのペダルがジィィィィィ…と鳴るとは思わないでくださいね(一応補足)。
僕のT-Rexに不具合が出てしまっているだけのことです。
さて、このST-01の音づくりの肝は、間違いなく左下のMID BOOSTというツマミでしょうね。
単純にBOOSTと聞くと、右に回せば回すほどブーストされると思いがちですけど、どうやらこれは違うようです。
左側にはFAT、右側にはTIGHTと書かれているのがおわかりでしょうか。
そう、これは左に回すほどローミッドが強調され、右に回すほどハイミッドが強調される、という仕様のようです。
ミッドのフリケンシーつまみと思った方が感覚的には近いかもしれませんね。
僕、数年前にこれを所有していた時には右に回すほど中域がブーストして甘い音になると思っていたんです…。
中域をブーストしようと思って右に回したらハイミッド「カッコーン!」な音しか出ず、相対的に低域が引っ込んで
軽くなったように聴こえてしまい 「これは使い難い」 と思ってしまったんだと 数年越しで気付きました…(苦笑)。
このST-01、僕の印象だと同じチューブスクリーマーのTS-9よりもちょっと音が固いと思うんです。
それはそれでいいんですが、TS-9に近づけようと思ったらTONEを少し絞り気味にすればいいですし、
そこに前述のMID BOOSTを絶妙に絡める事によって、好みに調整は利くと思います。
Marshall特有の 「耳が痛い高域」 という嫌われ要素をいい意味でカットして、
必要な帯域だけを残してブーストしてくれるから、Marshallとチューブスクリーマーの組み合わせは
ここまで愛されているんでしょうね★
ただ…やっぱり音の固さと言うか、ピーキーさと言うか、そういう成分が多い気がするので
その辺が苦手な人もいるんでしょうね。
※ この動画は ST-01 と同じ回路と言われている IBANEZ ST-9 の動画です。
それにしても、自分のチューブスクリーマーがますます欲しくなりました(笑)。
でもタイミングなのか出物が少ないのか、なかなかチューブスクリーマーに出会えないんですよね…。
あ、もちろん新品で買うつもりはないので、中古の話しですよ。
ビンテージとか特に興味ないし、オペアンプが艶ありなんちゃらとか 難しい事はサッパリわからないので、
現行品のフツーの安いやつでいいから、僕の前に現れておくれ!